「にやにや」
「すまんがシャワーを貸してもらえんか」
そう言ってサンビーム宅に来たナゾナゾ博士は今日もいい具合に全身がこげていた。
「・・・また清麿をからかったんですか?」
タオルを用意しながら呆れ顔で言うサンビームにナゾナゾ博士は苦笑いを浮かべた。
「彼は融通が利かないからなあ」
自業自得でしょうが。
内心で突っ込みながらサンビームはたずねた。
「どうしていつも彼のことをからかうのですか」
「つまらぬ嫉妬じゃよ」
ナゾナゾ博士の答えにサンビームはいささか驚いた。
「嫉妬? あなたが?」
いったいナゾナゾ博士は清麿に対して何をうらやんでいるというのだろう。知識や才能は勝るとも劣らない二人だ。若さか。いや歳をとったからこそ得られる経験の重みを知るナゾナゾ博士がそんなことを気にするはずがない。
首をかしげるサンビームをナゾナゾ博士は面白そうに見ていた。
「清麿くんは私には絶対手に入れられないものを持っているからのう」
「なんです、それは」
「君の心さ」
ニヤニヤと笑う年長者にサンビームは赤面した。
「わ、私までからかうんですか」
「なんならシャワーの後で私の本気を見せようか」
どこまで本気か全く読めないナゾナゾ博士の言葉にサンビームは痛くなった頭を抱えるのだった。
というわけでナゾサンです。なんだか「大人の恋」祭り発動中?
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