「っつ」
キッチンで野菜を洗っていたサンビームの小さな声に、清麿はキッチンに足を向けた。
「どうしたのサンビームさん?」
「ああいや、ちょっと指にナスのとげが刺さっただけだ」
「・・・で、取れたのか?」
「ああ、うん取れたよ。大丈夫」
笑うサンビームの手を取って清麿は眉をひそめた。
「でも血ぃ出てるぞ」
そう言いながらサンビームの指をペロリと舐める。
ヒクリと一瞬だけ体を震わせたサンビームが、それでも平静を装って清麿の手から自分の手を外そうとすると、
更にまた清麿はその指に舌を這わせた。
「ちょ、もういいから清麿!」
「技術者の大事な指だろ?」
清麿はニヤリと笑ってサンビームの手を離そうとしないし、
指に舌が這う度に体の力が抜けそうになって、サンビームは清麿を振りほどけない。
「ストップ!ダメだと何度・・・っ」
「しょーどく、しょーどく」
食事の前にまずはサンビームさんを頂こうv
そう思っている清麿が自分をすでに壁際にまで追い込んでいる事に、
顔を赤く染めて必死に抗うサンビームは、まだ気付いていない。




SS…by fuaサマ

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